<感想>「マンガでやさしくわかるアサーション」を読んで
最近読んだ本「マンガでやさしくわかるアサーション」の要点と感想を記します。
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そもそも「アサーション」とは・・・
自分も相手も大切にする自己表現。自分と違う考えも認めて歩み寄ること。
根底にあるのは、誰でもみんな自分の考えを表現していい、という考え方。
人の自己表現には3種類ある。
①非主張的
-他人に遠慮して自分の意見が言えない。言いたいことも押し殺してしまう。
②攻撃的
-なんでも自分の思い通りにいかないと気が済まない。他者を威圧する。
③アサーティブ
-バランスが取れた状態。言いたいことは適切な表現で言い、他者の意見にも耳を傾ける。
誰でも訓練すれば③アサーティブになることができる。
- ステップ1:自分の気持ちを確かめる(この時「私はーと感じている」と表現すると自分の気持ちを確認しやすい)
- ステップ2:なるべく正直・素直に言葉にする
アサーションを知る上で大切な考え方
「私たちは誰もが自分らしくあって良い」
「人は誰でも自分の考え方や気持ちを表現して良い」
お互いにアサーティブな例
- 親が子どもにきちんと片付けして欲しいと伝える
→子どもが親に守れない事情があったことを伝える
- 上司が部下に残業を頼む
→部下が上司に事情を話して残業を断る
頭でアサーションをわかっていてもなかなか実行できない人が多いのは
①慣れ
②今までの価値観や行動が染み付いている
(例:嫌われないようにすべき、我慢すべき時がある、等)
その他気になった言葉
- 異なったものの見方や考え方は間違いではない。自分と異なる見方をする人に
同感はできなくても共感(そういう考え方もあるのか、と思うこと)はできる。
- 「〜して当然」「〜すべき」「〜なはず」という言葉は考え方を偏らせ、自分を苦しめやすいので注意。
- 周囲の期待や上司の機嫌を気にして自分の本心を抑えることにエネルギーを使わなくなると、そのエネルギーはより積極的な動きに使われるようになる。
- 過去と他人は変えられないが、自分で未来を変えることはできる。
- 他者を変えることはできないが、自分を変えることはできるし、自分が変われば相手が変わる可能性がある。
【感想】
私は典型的な「非主張的」人間だと思う。
「誰でも自分の考えを表現していい」・・なんて言葉で聞くと当たり前のように思えるけど、今までの自分を思い起こすとなんと実行できていなかったことか。
「私は経験が少ないから、意見を言わない方がいい」「上の立場の人の言うことは正しい」「私の考えは変かもしれないから恥ずかしい」「私が我慢すれば丸く収まる」等と考えることが多々あった。
そして、自分が自由に発言してもいいのと同じように、相手も発言していいのだと言うこと。改めて考えると衝撃的だった。職場の人に「なんであんな言い方するの!?ひどい!」とかって思い悩むことが多々あったけど、言い方さえ気をつければ、誰でもみんな自分の考えを発信していいんだ。だからって私がその人に従わないといけないわけじゃない。そう思うと、気持ちが少しだけ楽になった。